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【現役社員が解説!】食品開発は楽しい?向いてる人は?

悩んでいる人
悩んでいる人

食品開発職への就職を検討しているけど、楽しいのかな?

向いてる人も合わせて現役社員の声を聞いてみたい!

このような悩みを解決します。

✔本記事の内容
・食品開発の楽しいところ5選
・食品開発の嫌なところ3選
・食品開発向いてる人はこんな人

この記事を書いている僕は、食品会社で開発職をしています。
開発を手がけたいくつもの製品が世の中に出回っています。

食品の開発職に就きたいという人は多くいると思います。実際、筆者は就職説明会で様々な学生さんと交流する機会がありますが、開発をやりたいという方はよくいます。

以下のような質問を受けることが多いです。

・どんなところが楽しいのか
・どんなところにやりがいを感じるのか
・大変なことは何か

本記事では、実務内容も交えて解説していますので、食品開発の楽しいところが具体的にわかりますよ。

多くの方が気になるであろう「食品開発の嫌なところ」についても書いていますので、ぜひ最後までご覧ください。

食品開発の楽しいところ5選

最初に、食品開発の楽しいところは以下の通りです。

・配合作り
・テーブル試作
・試食が多い
・食品に関する情報収集
・出張がわりとある

順に説明していきます。

配合作り

配合作りは食品開発のであり、醍醐味だからですね。

例えば、以下のようなことをあれこれ考えるのは楽しいです。

・ちょっと塩味を落としてみようかなぁ。
・この原料メーカーの添加物製剤を試してみようかなぁ。
・あのデンプンとこのデンプンをブレンドしたらどうなるのかなぁ。

良い配合ができるかどうかで、その製品の売れ行きは大きく変わってきますし、自分が作った配合で製品ができ、世の中の人々に楽しんでもらえると考えると、やりがいにつながります。

テーブル試作

配合を設計した後は、テーブル試作をしていきます。

テーブル試作は、自宅で材料や調味料をあれこれ混ぜて料理を作っていくのと同じことを研究室でするようなイメージです。

テーブル試作が楽しいのは、実際に手を動かして試作品を作っていき、どんなものに仕上がるのか確認するのが楽しいからです。

例えば、作っていく過程で「こんな香りになるんだ」とか「こんな色になるんだ」と発見もあります。

仕事として料理やお菓子作りをできるので、料理が好きな方にとっては天職です。

試食が多い

テーブル試作でできたサンプル品は当然試食をします。

自分が配合を考えて、実際にそれを形にしてみて、味を確かめるのは食が好きな人にとっては心躍る瞬間です。

たくさんテーブル試作をする日は、いっぱい食べることになりますし、同僚が作った試作品も品質評価することも多々あるため、お腹いっぱいになる日もあります。

昼食がいらないなんて日もあります。

食品に関する情報収集

食品の開発職である以上、その時の食のトレンドや他社の動向、原料についての情報などに常にアンテナを張っておく必要があります。

情報収集は、時間を設けて行ったり、実験の合間を利用したりします。

食品開発に関係のある情報をインプットするのは、自分をアップグレードする感じがあり、楽しいです。

当然、自分の知識を増やしていけばいくほど、より良い製品を生み出せるようになります。

出張がわりとある

配合を作り、テーブル試作をし、上司や企画担当にその試作品の味などの品質が認められれば、実際に工場でライン試作を実施することになります。

工場での試作の際には、やはり開発担当は実際に現場に立ち会って確認をします。

その際、いくら味が良くても、実際に製造ラインで流してみると不具合があったりします。

その不具合を実際に自分の目で見ることで、配合面での修正点を見極めたりします。

例えば加熱工程後の伸びが悪いため、ロスにつながるのであれば、デンプンの種類を変えたり増やしたりすることになりますし、ネタが固すぎてうまく搬送されないという場合は、味が薄くなり過ぎない範囲で水分を足してやるなど配合を変更することになります。

実験室にいつもこもっているわけではなく、時には出張に行って各地の美味しいものを勉強を兼ねて楽しめるため、息抜きにもなります。

食品開発の嫌なところ

食品開発は楽しいところが多いですが、以下のように嫌な点ももちろんあります。

・無理な開発テーマであることがある
・企画担当と工場との板挟みになることがある
・試食が多いため太る

こちらも1つずつ説明していきます。

無理な開発テーマであることがある

企画担当から新製品の開発依頼がきますが、その内容の難易度が高い場合があります。

難易度が高い製品は、やりがいがありますし、大ヒットの可能性もあるためまだ良いのですが、無理難題である場合もあります。

例えば、以下のような無理難題があります。

  • どう考えてもコストが合わないのに、こういった味で、こういう品質のものを作ってくれといった案件
  • 主原料を大幅に減らしつつ、元の食感・価格を維持してほしいという案件

企画担当に、「品質上どうしてもこのくらいのコストになる」と説明しても、「何とかコストを維持できるようにやって欲しい」と言われ、悩むこともあります。

企画担当と工場との板挟みになることがある

企画、担当の要望と工場側からの要望の板挟みになる場合もあります。

例えば、企画担当からは「こういったものを作って欲しい」と言われ、配合を作り工程も考え、工場にラインテストの依頼をすると、「その原料は工場での運用面で手間がかかるため、使用しないでほしい」と言った指摘が入ったりします。

その旨を企画担当へ伝えると、「その原料を使わないと目標品質にならないため入れて欲しい」と言われたりします。

開発側としては、代替案や折衷案を提示したりと上手くやっていく必要があります。

筆者もよく板挟みに遭いますが、企画担当や工場の社員と打ち合わせや意見交換を繰り返すことで、丸く収めたりしています。

試食が多いため太る

試食が多いことは食品開発の楽しいところとして挙げましたが、食べ過ぎて太るという点では嫌な所になります。

筆者も含め、食品開発職に就いて太ったという人は多いです。

【筆者の例】
開発職に就いて3ヵ月で7kg増

他の開発者が食欲をそそるような試食品をたくさん用意している場合は、食べ過ぎないように注意しないといけません。美味しいものだと、ついバクバク食べてしまいます。

日々試食を食べ続けることで病気になる可能性もあるため、最低限の量で味見をしたり、食事量の管理をする必要があります。

筆者は健康管理目的もあり、日常的に筋トレをしたり、ゴルフをしたりしています。

余談ですが、筋トレは腹筋ローラーが手軽にできてオススメですよ。

食品開発に向いてる人はこんな人

食品開発に向いてる人は以下の人です。

・自分の開発した食品を世に出したい人
・料理で色んな調味料を試すのが好きな人
・様々な人と協力して進められる人

順に説明していきます。

自分の開発した食品を世に出したい人

食品開発の志望動機としても多いですが、自分が開発した食品を世に出したい人は向いています。

製品を開発してスーパーの陳列棚に並ぶまでの道のりは長く険しいですが、世に出して多くの人に食べてもらいたいという想いがある人は粘り強く取り組めるからです。

実際、粘り強く取り組めばいつか発売できます。陳列棚に並んでいるのを見ると喜びが込み上げてきますよ。特に原料の選定や味づくりに苦労した製品だと一層嬉しいです。

料理でいろいろな調味料を試すのが好きな人

普段料理をしていて、興味本位でいろいろな調味料を試したり混ぜたりするのが好きな人は向いています。

というのも、実際開発する際は目標とする味や風味にするために様々な原料や調味料をかなりの数試すからです。

例えば、以下のようなことを試す際にワクワクしない人は苦痛になるかもしれません。一方でワクワクする人は苦痛なんて全くないためどんどん実験が進みます。

「調味料Aと調味料Bを混ぜたらどうなるんだろう、今度は調味料Cを少し足してみたらどうなるんだろう」

「仕事だからやっている人」は、「好きでやっている人」には容易には勝てないですよね。

よって、いろんな味を試す実験的なことが好きな人は向いています。

様々な人と協力して進められる人

食品開発は黙々と味づくりの研究をしているイメージがあるかもしれませんが、開発を進めていく過程では、企画担当とも綿密に製品設計についてやり取りしますし、実際に開発製品を生産する工場とも頻繁にやり取りします。

そのため、様々な人とコミュニケーションを取って仕事ができる人が向いています。

例えば、以下のような人とやり取りをします。

・企画担当
・工場の社員
・物流部門
・他社の工場スタッフ
・原料メーカー

なぜ他社の工場スタッフとやり取りがあるのかと言うと、自社の工場では作れる技術が無い場合、他社の工場に依頼して生産することがあるからです。

また、原料メーカーとのやり取りがあるのは、開発に行き詰った時や新たな原料を検討したい時に尋ねることがあるからです。

反対に、原料メーカーの方から商談という形で、新しい原料や製剤を提案されることもあります。
例えを挙げると、澱粉や増粘剤を扱っているメーカーや醤油や発酵調味料を扱っているメーカーとやり取りすることになります。

幅広いジャンルの人と関わりがあるので、コミュニケーション力は必要になります。

とはいえ、口下手な人でも、開発者としても思いを持っていれば自然と話せますので案外問題なくやっていけますよ。

まとめ

食品開発の楽しいところ5選
  • 配合作り
  • 試食が多い
  • テーブル試作
  • 食品に関する情報収集
  • 出張がわりとある

食品開発職は自分で配合設計した食品を、世の中の人々に楽しんでもらいたいと思う方にとっては、楽しい仕事となります。

食品開発をしていて、嫌な面もありはしますが、他のどんな仕事においても楽しいところと嫌なところはあります。

自分のやりたいことを軸の1つとして就職活動をすると良いでしょう。

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